君と二度目の恋に落ちたら

電話の先のもかが尋常ではないほどニヤついていることが声からとても伝わってくる。そんなもかの反応に私はまだ納得できていない。

「だって、気になって仕方ないんでしょう?もう、それは恋でしょうよ!」

「いや、でも今日ちょっと話したくらいで、名前も知らない人だよ?」

「ゆりあは「一目惚れ」ってネットで検索したことある?検索したら実際に一目惚れした人たちの体験談やら掲示板に悩み相談してる人がたくさん溢れてるんだよ!その中に「名前も知らないけど…」っていう人なんてごまんといるわよ」

もかは力説を続ける。

「名前を知ってるとか知らないとか、恋には関係ないのよ。一目見た瞬間、運命だってわかる人と出会えるなんて素敵じゃない…もちろん、会話や思い出を重ねて少しずつ好きになっていく恋も素敵だけど…。とにかく、私はゆりあのその感情は恋だとみた!」

「えぇ~…」

私はあの男の子に運命を感じたのだろうか、それはよくわからないが、もかの力説もあって自分のこの感情が恋なのかと少し腑に落ちてきたような気がする。

「ゆりあの反応の感じだと、まだしっかりとこの感情が恋だって思ってるわけではなさそうだけど…それをはっきりさせるのは急ぐ必要もないから、ゆりあのペースでじっくり考えてみなよ」

「うん、ありがとう」

「あ~、でもなんだか嬉しいな~」

もかから思っていなかった言葉が来たので思わず「え?どうして?」と聞いてしまった。

「だってさ、話を聞いた感じだとその男子も人が良さそうな感じがするし、もし本当にゆりあがその人に恋してたとするとゆりあにも大切な人ができるんだな~と思ってさ…」

「なんか、すっごい早とちりにも程があること言ってるな~」