君と二度目の恋に落ちたら

「ねえ、もか」

「ん?」

もかは青木くんへの返事を打ちながら私の声に反応をする。

「人を好きになるって、どんな感情?」

私がそう問いかけるともかは驚いて私の方を見た。あまりの勢いに私もびっくりしてしまった。

「え!?ゆりあがそんな話題を出すってめずらしいね?どうしたの、え、もしかして何かあった!?」

もかはすごく興味津々といった表情をしていた。私はそれにすごく圧を感じた。さらっと聞いてみようと思ったが、このような反応が返ってくるとは思わず、自分でも言い表しようのない感情をどう説明したらよいものか…。

なんてことを数秒考えていたらチャイムが鳴った。

「ああ、今大事なところなのに…!あとでちゃんと話聞くからね!」

もかはそう言って自分の席へと戻っていった。

助かった…と一瞬心の中で思ったが、先ほどのもかの様子ではきっとこのあと事情聴取のようなことが待っているのだろう。もかはこの手の話が大好きなのだ。

このあと、もかにどうやって話をしたらよいものか…。