「…ふざけてんですか」
「ふざけてない」
「からかってますか」
「からかってない」
「じゃあっ、馬鹿に……してんの」
ガバッと布団を取った。
だらしがないスウェット姿、整わないミディアムヘアの髪。
どうだ見たか、これが私だよ。
「してないよ。…するわけないじゃん」
「───ッ、死ね!!!!」
最低なことを言った。
取り返しのつかないことを言って、男とか女とか関係なく、私はもう人間としても価値がなくなった。
投げつけたクッションが懺悔(ざんげ)のように落ちる。
「…うん。なんとでも言ってくれていーよ」
「っ、」
それが嘘か本当かなんて、私からすれば大して興味あることでもない。
私が恋する女の子によく似た顔でのうのうと言ってくるから悲しくて、こんなにも腹が立つだけ。



