伝えたいこと?
もう妹に近づくな?
気持ち悪いからこれ以上は関わるな?
言われることなんか分かってるから、さっさと帰れって言ってんだよ。
「律ちゃん」
こいつ……断りもなく勝手に開けてきた。
こうなるなら鍵を別途で取り付けておけばよかった。
ベッドの上、布団のなか、もっともっとうずくまって耳までふさぐ。
「いろいろ買ってきた。新発売の美味しそうなのとか、ソーダ系のジュースとか」
普段なら「なんでおまえのほうだ」って感じだけど、こうなったらもう私に逃げ場はない。
先日のことはクロ。
完全に見られてたってわけ。
だって藍さんと私がサシでいる時点でおかしい。
「…俺のことで、律ちゃんに伝えたいことがあるんだよね」
耳を塞いだところで嫌でも聞こえてくる。
なんとなく強調してくる物言いに、もうどうにでもなれと両手を耳から外した。



