学校イチ人気者なアイドルに恋する私。を、なぜかそのお兄さんが愛してくるんだが。





おなじ女であるはずが、なにがなんでも守らなくちゃと思わせてくる。

私が守りたいとも、思わせてくる。



「…ほんと…、キモいな私…」



さわりたいと、思って。

私より低い身長に、小さな手に、高い声に、狂おしく触れてみたいと。


私が持ってないものを持っている子に。



「…だって、今しかないだろ」



こーいうときしか。

こんな醜い感情で彼女を見ることを“今だけ”だと宣言してしまえば。


シタゴコロ。


真琴を保健室に連れていこうとした男子以上に実際は愚かな、これは紛れもなく下心だ。



「やっわらか……」



まず唇を選んだ自分が大嫌いだ。


手でもよかった、頬でもよかった。

最初に触る場所はぜったい、ひかえめなほうがいい。


わかっていながらも唇にふれた私は。



「………、」



今しかない。
なに考えてんだよ、最低だ。

けど今日を逃したら次はない。


あったとしても後悔する。

やめたところで結局、後悔する。