「先生先生!オレが和泉さんを保健室に連れてくわ!」
「おぶってやろーか!俺たちめちゃくちゃチカラあっから!!」
「ちょっと男子っ!それただ真琴ちゃんに触りたいだけでしょ!!さいてーい!!」
「バカっ、親切心に決まってんだろ!」
とりあえず聞いてようが聞いていまいが、スッと真琴の身体を起こして背中に乗せた。
「さっすが和泉 真琴のSP!!」と、誰かが茶化したように言ってくる。
「ひゃー!りっちゃんのおんぶっ」
「先生、真琴貧血ぎみでもあるんでこのまま抜けていいですか」
「…わりと元気にも見えるけどな」
「そーいうやつなんです。ってことで抜けます」
「わかったかおまえら。ここは瀬戸に任せときゃいい」
「くそー!!」
昼間に真琴は女にしかない月に1回くる日にちょうどなってしまったと嘆いていた。
体育やすみたい、でも水泳以外は休ませてくれないもん…って唇をとがらせて。
その影響かどこか顔も青白かったし、私はずっと心配だったんだ。



