学校イチ人気者なアイドルに恋する私。を、なぜかそのお兄さんが愛してくるんだが。





「り、りっちゃん…?わたしまた変なこと言った……?どうして泣いてるの…?」


「っ、……気づくの遅すぎんの、いつも」


「ごめんっ、ごめんねえ…っ、ごめんなさいぃぃぃ…っ」



────もういらねーや、そんなの。



「そー、だよ…、いつもいつも…世話ばっか焼けて、無神経でアホで……最悪だよ」


「うんっ」


「真琴のためにいっぱい…我慢してるんだよ、私は」


「うん…っ」



こっちがどんな気持ちでいつも笑って、真琴の好きな人の話を聞いてたか知らないだろ。

私が自分の気持ちを言ったら恐れられて、怯えられて、それがどんなに辛かったか。


なんにも気づいてくれないから苦しくて、しんどくて、本当に嫌になることばっかで。



「でも…、私も…ごめん…っ」


「りっちゃん悪くない…!なんにも悪くないよ……っ」



なんにも悪くない。
なんにも悪くないんだよ。


真琴のためなら男にだってなれた。

真琴のためなら好きなものだって簡単に捨てられた。


叶わなかったけど、なんにも意味なかったけど、無駄じゃなかった。