「みんなにめいわく、かけてる。お兄ちゃんが怒ってる理由も……わからない、りっちゃんが悲しんでる理由だって…わからない…っ、わたしっ、みんなみたいにできないし、生きるの……下手っぴ……っ」
ひとりで弁当食べてるもんね、相変わらず。
クラスメイトたちからも腫れ物扱いされて、体育の実技なんかではそもそもペアすら組んでもらえない。
私がいないとこいつはここまでダメなのかって、改めて思う毎日だよ。
でも、学校に来てる。
毎日毎日、たぶん、せめて私に会うために。
「まいにち、毎日っ、さみしいぃぃ……っ」
「……いくよ」
そんなの私もだよ。
真琴だけだと思うなよ。
つらいのは、くるしいのは、自分だけじゃないんだよ。
わんわん泣かれては埒(らち)が明かないと投げやりになって繋いだ手は、がむしゃらに掴む形が最終的には指を絡める形になっていて。
ばかみたいだ。
たったそれだけで泣きそうになるとか。
こうしてみたかったんだよなあ……ずっと。



