「えーっと紅しょうがと青ネギ…っと。あったあった」
そういや青ネギは冷凍の刻んであるやつって言ってたっけ。
日曜日のこの時間のスーパーは家族連れが多い。
お父さんに買って買ってとねだる子供を見ると、なんだか気分も緩む。
「冷凍ちょっと高くね…?万能ネギ刻んでジップロックと変わんないだろ…」
私がやるからって言えばお母さんは説得できるだろう。
うん、万能ネギに変更。
「素晴らしい。なかなか倹約家なんだねえ、おねーさん」
「いや108円の万能ネギ見たらさすがに320円は無理ですよ。この物価高で───………、…はあ」
「ため息ありがとう。たまたまスーパー寄って大正解」
まあ同じ町に住んでるし、近所の大型スーパーはここくらいだし。
身なり的に予備校帰りってとこか。
藍さんには言わないけど、あの子がいなくて正直ホッとしてる。



