「律~。今日の夕飯なんだけど、タコパしない?ほらお父さんもちょうど出張でいないし───」
「賛成。ほんなら具材買うてくるわ」
「ふふ、おおきに~。粉とタコはもう買うてあるさかい、トッピングは律のセンスにお願いすんで~」
「任せときー」
なんの変哲もない日曜日、この時間にまさかの楽しみができた。
タコパなんて何年ぶりだろ…。
昔お父さんがUFOキャッチャーでたこ焼き器を奇跡的に取って以来じゃないか。
「あっ、そうそう!なんだったら真琴ちゃんも誘ってみたらどう?たこ焼きは大勢のが楽しいで~?」
関西モード、オフ。
「あー…、真琴は彼氏とデートだから」
「さよか~。………ええそうなの!?!?彼氏!?うそっ、真琴ちゃん彼氏いるの…!?」
「あのルックスだぞ。居ないほうがおかしい」
「やだ、びっくり~!」
半分うそ。
今日はたぶん家にいるよ、真琴。
でももう、誘えないんだ。
私とあの子はもう───親友でもなんでもないから。



