思い返せば最初の頃はいつも私の顔色を伺っていた。
そーいうことだったのかと、私はただ真琴が話してくれるぶんだけを聞く。
『だから…、いまもね、ちょっとだけ怖いんだ』
『怖い?』
『うん。りっちゃんにもいつか嫌われちゃうかなって…、こんなにも仲良くしてくれる子は初めてだったから……うれしくて。だからわたし、調子に乗って嫌われたくない』
嫌なことはちゃんと言って…?
直して欲しいところがあったら言って…?
たぶんもう、そんな真琴にこのときもう、私は落ちていた。
『…だれが嫌うかバーカ』
差し出した小指。
気づいた真琴は、ゆっくりと同じように絡ませてくる。
『なにがあってもぜったい嫌わない。どんなことがあっても、私は真琴の友達でいる。私だけはずっと真琴の友達でいてやる。…約束』
ああ、そうだ。
最初にそんなことを言って誓ったのは私だった。
“私だけはずっと友達”でいる。
約束破ったの、私じゃんか────…。



