そこで親を交えて約束をかわした。
このときもはっきりとした返事は本人から聞こえなかったけど、決してそれは人見知りが激しいわけじゃなかったこと。
むしろ彼女の本来の性格はとても活発で、逆だということ。
私はもう少し先で知る。
『え。…真琴ちゃん、早いね』
『お、おはよう…』
『おはよ。…じゃあ、行こっか』
『う、うん』
朝、指定した時間に和泉家のインターホンを押すまでもなく。
真琴ちゃんは私の家の前に緊張した面持ちで立っていた。
『まだ朝は寒いし、私がインターホン押すから次から家のなかにいて大丈夫だよ』
『ま、待たせちゃったら…、嫌われちゃうかなって…』
『え?ないない、なんでよ』
『嫌わないの……?』
『そんなことで嫌うわけないじゃん』
目が、輝いた。
私のたったの何気ない言葉に、真琴ちゃんは大げさなほど嬉しそうな顔をした。
すごく純粋な子なんだろーなって、私が最初に抱いたイメージはそんなもの。



