「もちろん警察には言うし、俺の親はこの町の自治会の人間でもあるからわりと大事になって新聞くらいには取り上げられると思うよ」
「え…、いや、ちょっと魔がさしたっていうか……」
「そんな言い訳が通用すんなら性犯罪の法律はもっと甘くなってるだろ。そんなことすら分かんないとか、さすが犯罪者って頭おかしーね」
すぐに男たちは逃げていった。
花火の音と流れるBGMの音でよく分からないけど、危機一髪で助かったことだけは理解している。
助かったというか、どう見ても助けられたんだ。
「…上鷹、なんで。部活だったんじゃ、」
「ちょうど終わった頃に真琴からメッセージが来たんだ。“たすけ”、って。そしたらさっき…お兄さんに会って」
「……ああ、そう」
上鷹先輩にはちゃんとメッセージしてたんだ。
あんなに探し回った私には1通もしてくれなかったのに。
まあ彼氏だもんな、そりゃそーだ。



