「───真琴ッ!!」
「えっ……?」
「…すみません。人違い、でした」
「あ、はい…、びっくりした~」
メッセージがひとつもないんだよ。
もしクラスメイトに会って話してるなら私に知らせてくるはずだし、それがないってことは。
走りやすい甚平。
のはずだってのに、なんの効果も発揮できてないじゃん私。
「なにっ、して……!!」
大きな花火が空に上がった。
祭り会場から逸れたそこは、神社の参道へとつづく裏道だった。
この神社も地元の人間しか知らないような場所のため、そもそもあまり人通り自体が少ない。
木陰付近で数人の男に囲まれている真琴を見つけて、私は迷わず駆け寄る。
「チッ。…あーあー、見つかっちまった」
「だから言ったんだよ。ここは微妙だって」
なにが微妙なんだよ。
見つかったらヤバいことでもあんの。



