学校イチ人気者なアイドルに恋する私。を、なぜかそのお兄さんが愛してくるんだが。





「ごめん藍さん…っ、私がちゃんと見てなかったから…!!」



心配なんだよ。
普通の子にはない心配が真琴にはある。

ADHDとか、軽度の発達障害とか、普段一緒に生活している分には気にならないけど。


こーいうときがいちばんヤバいんだ。



『すぐに行く。とりあえず落ち着いて、慌てなくて大丈夫だから』


「真琴が行きそうな場所っ、ぜんぶ当たってみるけど…!」


『律、まずは落ち着いて。それで律が危ない目に遭ったら誰がいちばん悲しむ?…わかった?』


「っ…、……わかった」


『いい子。待ってて』



電話を切ってすぐ、待ち合わせた場所からは反対方向へと走る。


サイテーだよ。
知ってるよ。

いきなり藍さんとの約束破って、結局私は真琴を選ぶのか。


でもどう考えたってさすがにこの密集地帯で落ち合えるはずがない。


藍さんが見つけるか、私が見つけるか。
とりあえず見つかってくれさえすればいい。