「────私はどんな真琴も大好きだから」
そいつらにも、部活に行ってるあいつにも、ぜんぶぜんぶに聞こえるよう雑踏のなか。
うっちー、伝えたよ。
伝えてやったよ、とうとう。
私はこんな伝え方しかできないけど、あってんの…?
「こいつは確かにアホでバカでイカれてるけど、私は好き」
「……りっちゃ、」
「ひとの悪口も言わない、まず考えない。つーかその脳がない。こんないいヤツ……いないから」
異論があるならここに来い。
文句があんなら、隠れてないで私の目の前にさっさと来い。
どこが嫌いでどこがキモいかちゃんと聞いてやるから、代わりに私の意見も納得するまで聞いていけよクソ女ども。
「わたし、りっちゃんに出会えて本当に良かった」
恋人つなぎとか、本当はしてみたい。
ここにいる全員が見ている目の前で堂々としてみたいよ。
でも私ができることは元気がない親友の腕を引くように、手を繋ぐことだけ。
いーんだ、それでもう。



