真琴が欲しいと言っていたウサギのマスコット。
1回でゲットすることができた私は、もちろん迷わず真琴にプレゼント。
この満面の笑みが300円とか安すぎ。
「うーわ。ねえあれって和泉 真琴じゃない?」
「ガチじゃん!あいつ高校行って調子乗ってるらしいよ?ほら、あんなぶりっ子してさ」
「キッモ。あの子もよくあんなヤツとつるむよねー」
その笑顔が、消える。
たぶんだけど、いや確実に、真琴がこの町に転校してくる前の学校のクラスメイトとかだと思う。
去年あたりも似たようなことがあって、私はそのとき気づかないフリしかできなかったんだっけ。
「りっちゃん……?」
「向こうにめちゃくちゃうまそうなチーズハットグ、売ってた」
「でも…っ」
ああもう、うるせーよ。
だってさっきから楽しそうにしてくれたと思ったら邪魔ばっか入るじゃん。
私はただ笑って欲しいだけなんだって。
真琴は真琴にしか出せない顔で、私が惚れた顔で、無邪気にあんたらしく。



