「わ~~!!りっちゃん甚平さんっ、かわいいーーーっ!」
という真琴の反応にホッとした。
とくにお揃いに拘っていたわけではないらしく、今も聞こえる祭りの開始音に彼女の気分はコロコロと変わってくれる。
「ごめん。なんか今年の浴衣は魔物に奪われてて」
「魔物ー?なにそれなにそれっ」
「てか真琴、浴衣めちゃくちゃ似合ってるし。大優勝じゃん」
「えへへっ、お母さんに髪もやってもらったんだあ~」
慣れてきたらしいメイクもばっちし施されていた。
上鷹先輩じゃなく、私と行くお祭りにもキメてきてくれることが嬉しい。
「りっちゃんもピン可愛いねっ!」
「…そ?」
「うん!わたしも甚平にすれば良かったもんっ」
自分の単純さにゾッとする。
サンキュ甚平&母、とまで思った。



