学校イチ人気者なアイドルに恋する私。を、なぜかそのお兄さんが愛してくるんだが。





《真琴から夏祭りに誘われました。行ってきてもいいですか?》



なんでこんなメッセージを送ってしまったんだ。

なんでわざわざ聞いてるんだ私は。


そう後悔したのは、返信が来てから。



《行くなって言ったら行かないでくれるの?》


《たぶん行きます》



既読が付いてから、しばらく返信がなかった。

ポロンっと音が鳴ったのは深夜0時を過ぎた頃。


寝ていた私は、なぜかその音ひとつで目を覚ました。



《律のしたいようにすればいい》



それは藍さんの優しさか、責めか。

私には分からなかった。



「……じゅうぶん遠慮してんじゃん」



覚めてしまった睡魔を誤魔化すように、私は布団にもぐった。


夏休み終盤に開催される、毎年恒例の花火大会。

2年連続真琴と一緒に出向いていた町のお祭りは、今年はそうじゃないと思っていたのだが。