「…藍さんもそう言ってくれるんですね」
「…も?」
「はい。私なんかを肯定してくれるの…2人目なんですよ」
それがこんな嬉しいとか、思わなかった。
この出会いを大切にしたいなんて私らしくないことまで。
「律ちゃん、連絡先交換しよ?」
「……あれ。まだしてませんでしたっけ」
「そう。そんなことすらしてないんだよね、俺たちはまだ」
今までは真琴が繋いでくれていたから。
真琴がイコール藍さんでもあって、私にとってあなたはそれ以上もそれ以下もない人だった。
でも、踏み込もうとしてくる。
「さっそくだけど今日の放課後とかって空いてる?」
「………いや、」
「空いてるね。映画、観にいこう。律ちゃんが好きだろうなっての、前々からチェックしてんだ俺」
「……なんかグイグイきますね」
「だってもう遠慮する意味ないもん。あとは俺のペースに引き込んでいくだけ。律ちゃんには悪いけど……俺だってやっと、だよ」



