「───よかった、見つけた」
「……よく分かりましたね」
「すごいでしょ俺の執着力」
翌日の昼休み。
もちろん真琴は彼氏と食べると言って、満面の笑顔で教室を出ていった。
私はどうしようかと悩んだ末、ちょうど空いていた屋上を独り占め。
そこに案の定やってきた、兄貴のほう。
「ってのは冗談で、けっこー探したよ」
ひとりで占領しているとしても、端に置かれたベンチのまたその端っこ。
ふ、と笑った藍さんは隣に腰かけてきた。
この人が知らないわけがない。
真琴のことは学校中で話題になってるし、そのお兄さんなんだから把握済みのはずだ。
「すこし、ホッとしました」
「…強がり?」
「…かもですけど、嘘ではないです」
前にも言ったとおり、このまま終わっていけるんだと思ったら安心もした。
報われない恋に、報われてはいけない恋に、ようやく休止符が打たれるんだと思ったら。
心がストンっとは、なったんだ。



