「ただいまー……って、何事…?なに作ってるのよ律」
「……うどん」
「うどん?えっ、粉から?」
「そう。小麦粉とかで作れるかなって思ったら……わりと作れた」
パートから帰ってきた母親、珍しくキッチンに立つ私を目にして驚く。
さすがに平日のこんな時間に麺棒で生地を伸ばしている娘を見れば、何事かって感じだろうけど。
一心不乱に作っていたらいつの間にか時間が進んでくれてたっぽい。
「ほんっと、あんたって昔から何かがあると急に変わったことし始めるのよね~」
そうだっけ?
これって私の性格上のもんだったの?
ゲームセンターとか本屋で立ち読みとか、もちろん他の方法も考えたんだけど。
あーいうのって基本は「暇つぶし」だと私は思ってるから。
これ、じつは暇つぶしじゃないんだよね。
言うなれば、感情つぶし。



