「真琴から聞きました。…藍さんと喧嘩したって」
翌日の17時、近所の公園にて。
わざわざインターホン押して「アイスの片方を食べてくれる律ちゃんを探してます」なんて呼び出しに乗ってきてくれたから、おかしいと思った。
アイスに釣られたんじゃなく、その話題に釣られて来てくれたことくらい。
「藍さんが一方的に怒ってきたって騒いでましたけど。……私のことで」
「とんでもなく能天気5歳児すぎたから、兄貴として然るべき制裁をね」
「……そーなんですか」
よかった、もう泣いてないみたいだ。
ホッとした気持ちが大きいけど、俺の前でくらい泣いてよって言いたくなる。
「でもまあ……上鷹先輩とはうまく行ってるみたいなんで、…よかったんじゃないですか」
どこが良かったの?
どのへんがきみにとって、良いことなの?
正面から聞いたならきっと答えてはくれないだろうから、俺は黙りを決め込む。



