「────和泉っ!!!」
そして体育館を出て最寄り駅に向かおうとしていた私たちのもとへ。
息を切らしながら全速力で走ってくる柔道部が、ひとり。
「ちょ、真琴?」
「ちょちょいと…、隠れ……やす」
「お背中をお貸し願いたく候」とか言って、持ってる語彙力を使いきった新たなキャラで私の背中に隠れた真琴。
とりあえず私は向かってきた上鷹だろう男を睨む。
「お疲れ様でした準優勝おめでとうございますなにか用ですか今さら」
今さらどーいうつもり?
真琴のサンドイッチ蹴っといて、よくのうのうと走ってこれたな柔道部。
学校ですれ違うときも真琴がはしゃいでるだけで、私はこの先輩とは接点がそこまでない。
ぶっちゃけ下の名前もよく知らないレベル。
「部員から聞いて、和泉がお昼に何か届けてくれようとしてたって…」
「…サンドイッチ、頑張って作ったんですよこいつ。でもスポーツには相応しくない食べ物だって知らなかったから、憐れに追い返されたみたいで」



