「……す、すいませーん。ハハハ」
「すみません、ね?まともな謝罪できるくらいの語彙力身につけてから人の彼女ナンパしろよ」
「…はーい。こっえ~」
いくらなんでもキレすぎでしょ……。
ナンパ男たちが和泉 藍に変わったあとは、逆に居心地が悪くもなった。
とか思っている私の隣、断りなく座ってはホッと一息つきやがる。
「……なにしてんですか」
「なんだろ。俺の友達も柔道部だからね、その応援?」
「…へえ」
まさに取って付けたような理由じゃねーか。
まあ朝から妹はサンドイッチ作ってただろーし、メイクとかもしてただろーし、考えなくとも簡単に来てしまえる兄。
「真琴は?なんで律ちゃんひとりなの」
「…サンドイッチ届けに行って」
「あー…」
察したらしい。
真琴にとってはメインイベントのひとつ、そのためにも来たんだろーし。
知らないうちに距離って縮まってるものだから、今日のサンドイッチも今後の行く末に反映されることだ。



