White/Black〜シロかクロかそれとも愛か〜

「そうなの?」


「うん。設定によってはできちゃうみたいだけど。ちょっと貸して」


大人しくスマホを渡すと、大くんが慣れた手付きで操作していく。


「やっぱり、この設定だと寝てる間に解除するのは無理だね」


「じゃあ…どうやって…?」


どうなってるの…?


怖い…。


私の知らないところで何かが起きている。


「病院行ってみよう」


「うーん…。通院はしてるから、今度先生に相談してみるね」


「通院?」


「うん…。ちょっと過去にいろいろあって…」


話すと重いから誰にも言っていない。


話したいとも思わない。


それを察したのか、仁くんはあっさりスルーしてくれた。


「そうだ。これ、やるよ」


仁くんがいつもつけているメビウスの輪のネックレス。


「いいの…?」


それを外して、私の首元につけてくれた。


冷たい指先が首筋に触れ、ビクッと肩が跳ね上がる。