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帰り道は一人だった。
行き先は竜司くんのお店なのだが、竜司くんとは帰りが一緒にならないことが多い。
依然として竜司くんが学校では私と極力話さないように気を遣ってくれているのもある。
ただなんとなく竜司くんと一緒にいると居た堪れないから、私が意図的に避けているのだ、
別にこれは前からの習慣だ。
今更気に病むことは無いはずだ。
それでもチクリと心が痛むのは、無意識に私が竜司くんと一緒にいたいと思っているからなのだろうか。
しばらく歩き、駅前に出る。
やや大きな駅で、洒落た店も通りに面してたくさん並んでいる。
いつも見ている光景だ。
しかし、今日は違った。
見覚えのある三つの顔。
通りに出た瞬間、出くわしてしまった。
思わず息を止めた。
暫しの沈黙。
楽しげに会話をしていた三人も、私とぶつかりそうになって会話を止め、立ち止まった。
脳内に洪水のように溢れ出す、記憶、記憶、記憶。
「あっ……」
くらっと目眩を感じた。
忘れもしない、最悪の思い出。
朝宮、木崎、速水。
私をいじめていた三人だ。
