少し離れたところから、瑠衣がじっと凛を見つめていた。
心配そうな、憂いを含んだ眼差しで。
それに気づいたであろう凛が、振り返った。
瑠衣と目が合い、瑠衣はたじろいだ。
今までとは立場が真逆だ。
瑠衣に目を合わせられてたじろぐのはいつだって凛の方だった。
「瑠衣、おはよ!」
凛がにこやかに瑠衣に手を振る。
「……おはよ」
色々と渋滞している言葉を飲み込んで、声を絞り出した。
つい先日、凛と会っている瑠衣はあまりの凛の変わりようを一番よく知っている。
驚きと困惑と、嫌な予感が彼の胸中で渦巻いた。
彼は突如席を立ち、上の学年の教室へと急いだ。
「なんだよあれ…」
二年生の教室の前で、一人の男を捕まえる。
背が高く、美しい顔立ちをした一際目立つ彼の名は御神楽竜司。
息を切らして駆け寄ってくる瑠衣に驚いて足を止めた。
「竜司…さん。」
「どうした瑠衣。」
瑠衣のただならぬ表情を見て、竜司の顔がこわばった。
「ツナちゃんが、凛が登校したんだ。」
竜司の眉がぴくりと跳ねた。
「でも、でも、変なんだあいつ。」
竜司は大きく表情を変えなかった。
「なんか、あいつ、ヤバいよ。」
「落ち着け瑠衣、何がどうヤバいんだ。」
瑠衣が今朝の凛の様子を細かに話す。
それを聞いている竜司は、顔色こそ変えなかったが、唇を舐める舌や握りしめた手からは不安感が滲み出ていた。
心配そうな、憂いを含んだ眼差しで。
それに気づいたであろう凛が、振り返った。
瑠衣と目が合い、瑠衣はたじろいだ。
今までとは立場が真逆だ。
瑠衣に目を合わせられてたじろぐのはいつだって凛の方だった。
「瑠衣、おはよ!」
凛がにこやかに瑠衣に手を振る。
「……おはよ」
色々と渋滞している言葉を飲み込んで、声を絞り出した。
つい先日、凛と会っている瑠衣はあまりの凛の変わりようを一番よく知っている。
驚きと困惑と、嫌な予感が彼の胸中で渦巻いた。
彼は突如席を立ち、上の学年の教室へと急いだ。
「なんだよあれ…」
二年生の教室の前で、一人の男を捕まえる。
背が高く、美しい顔立ちをした一際目立つ彼の名は御神楽竜司。
息を切らして駆け寄ってくる瑠衣に驚いて足を止めた。
「竜司…さん。」
「どうした瑠衣。」
瑠衣のただならぬ表情を見て、竜司の顔がこわばった。
「ツナちゃんが、凛が登校したんだ。」
竜司の眉がぴくりと跳ねた。
「でも、でも、変なんだあいつ。」
竜司は大きく表情を変えなかった。
「なんか、あいつ、ヤバいよ。」
「落ち着け瑠衣、何がどうヤバいんだ。」
瑠衣が今朝の凛の様子を細かに話す。
それを聞いている竜司は、顔色こそ変えなかったが、唇を舐める舌や握りしめた手からは不安感が滲み出ていた。
