傷痕に咲く 〜パティシエ総長と歪な少女〜


気づいたら私は病室にいた。

腕には点滴が繋がれていて、先ほどつけた傷は縫われていた。

後から聞いた話によると、たまたま公園を通りかかった人が、血まみれでぐったりとベンチに横たわる私を発見して肝をつぶして救急車を呼んだそうだ。

その後はあれよあれよという間に事が進んだ。

私は虐待で保護され、精神科にも通うことになった。

両親は逮捕されたそうだ。

これから裁判が行われるらしいが興味のなかった私は両親の容疑も刑も尋ねなかった。

暫く警察やら児童相談所やらを転々とした後、私は児童養護施設「あさがお園」に預けられた。

そのときにはすでに中学生になっていた。

私の人生は一度ここで幕間を迎えると言っていいだろう。


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