「ごめんなさい、凛、ゆっこ!私、私……」
神谷が去ると、いつの間に来ていたのか、蓮が私たちに抱きついてきた。
「あ、いたた…蓮、ありがとうね、竜司くんたち呼んでくれて。」
私が言うと蓮は大きく首を振った。
「ううん、ううん、それよりごめんなさい。私、凛とゆっこを置いて逃げた!怖かったから…二人を見捨てて逃げちゃった…!」
蓮は大泣きしながら訴えた。
「いいのよ、蓮は自分にできることをやった。蓮がいなかったら私たち今ごろどうなっていたか分からない。」
ゆっこはそんな蓮を優しく抱きしめた。
「でも、逃げたことには変わりないよ…。私、もう逃げない、もう甘えないって決めたのに…」
さめざめと泣く蓮の頭に突然瑠衣が手を置いた。
「まぁ、その……蓮は間違ってないよ。」
え?、と蓮が瑠衣を振り返った。
「いやさ……ほら……結果的にはみんな無事だったし。それに…」
瑠衣は蓮の頭に手を乗せたままそっぽを向いた。
「俺のエゴだけどさぁ……俺は蓮が傷ついて泣いているのが嫌だよ。」
蓮の顔がカッと赤くなった。
「それって…!」
「あーあーうるさいうるさい!もう二度と言わねぇよ!分かったらとっとと泣きやめ!」
お互い照れながら喋っている様子が微笑ましくて思わず笑ってしまう。
隣のゆっこを見ると、彼女も嬉しそうに目を細めていた。
