傷痕に咲く 〜パティシエ総長と歪な少女〜


大きなあざと、傷。

これは内出血が深刻だ。


「触っても大丈夫か?」

「うん。」


竜司くんの指が私の脇腹に触れる。


「痛っ」


痛みで思わず私は身を捩った。

竜司くんは内臓が心配だと言ったが私は保冷剤だけ貰うことにした。



暫くそうして休んでいた。

あさがお園には帰りが遅くなる旨を電話で伝えた。

竜司くんが本当のことを話さなくていいのかと心配してくれたが、私は今日あったことを絶対に話す気は無かった。

私が御神楽会の人たちと関わりがあるなんてことを知られたらもう二度と竜司君たちとは関われないかもしれない。

そんなのは絶対に嫌だった。


休む私をよそに瑠衣が転がっている男たちを近くにあった縄で縛っていった。

その縛り方は見るからにキツく、不覚にも縛られる男たちを哀れんでしまった。



「やあやあ君、どこのモンだい?」


その後一人ずつ叩き起こしながら尋問していて、その抜かりなさには驚いた。


「瑠衣…あんまり暴行しないで、死んじゃうよ…」


流石に心配が勝ってきて、私は瑠衣に言った。

瑠衣は何か言いたげな顔をしていたが、黙って座りこんだ。