三人称視点
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日没後の闇を三台のバイクが猛スピードで疾走する。
先頭を走るのは髪を後ろに靡かせる美しい男。
続く二台のうち、一人はインテリ顔の男、もう一人は後ろに女を乗せている。
女は男の背中に顔を埋めて泣いている。
何もバイクのスピードに怖がって泣いているのではない。
彼女はつい先ほど危機に瀕する親友を二人捨てて逃げたのだ。
罪悪感と自身の不甲斐なさに涙がとどめなく溢れているのであった。
男はそんな女を安心させようと笑みを浮かべ、慰めの言葉をかけ続けていた。
しかしそれが大して意味をなさないほどに女は錯乱していた。
先頭を走る男の顔はこわばっていた。
この男は大切な人が捕らわれたという知らせで酷い怒りと焦燥感に支配されていた。
ポーカーフェイスに見えるインテリ顔の男の額にも汗が浮かんでいる。
彼らは友を助けるべく、闇の中を飛ばしていた。
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