話し声で目が覚めた。
薄く目を開けて辺りを見渡す。
豆電球で照らしてんのかと言いたくなるほどに薄暗い部屋だった。
殺風景な倉庫みたいな部屋の隅に私は椅子に縛り付けられて座っていた。
左を見ると、同じように椅子に縛り付けられたゆっこが目に入った。
ぱっと見たところ、目立った傷は無い。
少し離れたところにテーブルがあり、数人の男がたむろしている。
そこには先ほど私を殴った男もいた。
腕と脚にかけられた縄を外せないかと試行錯誤してみたが、ちょっとやそっとで解けるようなものではなかった。
そして、どんなに目を凝らしてみても目視できる範囲に蓮はいない。
そのとき、ゆっこが呻き声を上げながら目を開けた。
まずい、と思った時には遅かった。
たむろしていた男たちが一斉にこちらを振り向く。
ゆっこに「静かに!」と合図を送ろうとしていた私は狸寝入りもできずに男たちと目を合わせてしまった。
「起きたのかい、お嬢ちゃん」
気味の悪い口調で一人の男が発言した。
左のゆっこはいまだ状況を飲み込めていないようでぼんやりとしていた。
「やあやあ、あんた、うちのもんがお世話になったようで。」
見たことのない顔の男が私に詰め寄ってくる。
「借りはどうやって返してもらおうか。」
髪を掴まれて無理矢理顔を上に向けられる。
ニヤニヤした顔が迫ってきて、体の芯から震えた。怒りがふつふつと込み上げてきた。
