重い…!
明らかな男女の体格差と頭数の差を前に、なす術がなかった。
蓮とゆっこを護りながら五人と戦うビジョンが全く頭に浮かばなかったのだ。
受け身、間に合ったかな?
私を渾身の一撃で投げ飛ばしたであろう大きな男を空中で目で捉えながら小さく縮めた体を猫のように伸ばして着地の準備をする。
途端に脇腹に走る鋭い痛み。
やられた。まだ動けるけれど、しっかりと一発くらってしまった。
骨は大丈夫かな?
空中でなんとか体制を立て直し地面に足から着地できたはいいけれど、あまりの痛みによろめいてしまう。
そこに走ってきたもう一人の男が覆い被さってくる。
「動くな!」
「やめろ!離せ!!」
捨て身の策で男の首筋に噛み付く。
ぎゃっと叫び声をあげた男が一瞬のけ反った隙に男の顔面を蹴り上げ、後転で起き上がる。
「蓮!ゆっこ!逃げっ…」
バチン!と大きな音が体に響いた。
「ぎゃあああああ!!」
反射的に叫んでしまう。
力の入らなくなった体が地面に倒れ込んだ。
これまた別の男が青い光を発する黒い物体を持っていた。
スタンガンだ!そう思うと同時に首筋にその物体を当てられる。
まずい、と思う間もなく体に強い痛みが走って、目の前が真っ暗になった。
