冷たい。まるで、他人に向ける無関心な目。毎日こんな感じ。私が挨拶しても、話しかけても、メールしても素っ気ない。



とても彼女と彼氏に見えない私と晃。なんだか泣きたくなってきたので、すぐさま自分の席に行く。



「日菜おはよー!」



「おはよう花恋」



ふわふわとした、くるくるの長いクリーム色の髪の毛を揺らして近付いてきたのは私の親友。



「浮かない顔してる、どしたの?」



「なんでもないよ」



心配してほしくないとかじゃなくて、言いたくない。


せっかく出来た彼氏が、実は冷たいだなんて。



私と晃が付き合ったのは半年前の体育祭だった。


私、ほんとにバカだ。