「マユカ、ほんとに飼っちゃうの?」 「昔から犬飼うならポメラニアンって 決めたんだ〜!!!」 「でも、!でも、、!大丈夫なの?」 マユカと隣の人間が騒いでいる。 マユカから引き離された俺は また、掘れない壁の中にいる。 マユカを見つめる。 見つめるとマユカが嬉しいそうに目を細めた。 その直後、視界は真っ暗になった。 暗がりの中に、一筋の光が見える。 かろうじて鼻だけは出せた。 鼻が感じる濃い香り。 とってもいい匂い、お腹が減る。