その時。 ふっ…と意識が遠くにいったような気がした。 「あ…」 ドサッ……… 私さ石畳の上で転んでしまい━━━ 「姫乃………ッ!」 ハルはすぐに私の所に来て、抱き抱えてくれる。 手は頭と腰にあって、目の前には愛しい人の顔。 それだけで、幸せだと思った。 「……ハル。また、会えたね?今度は…ずっと…一緒よね…?」 ポタ…ポタポタ……… 私の首から真っ赤な血が滴り落ちて。 血に染められた真っ赤なタオルが、石畳の上に一枚。 「………姫乃ちゃん。」