【SR】また、月明かりの下で会いましょう。






「運命の男だとしても。
彼は犯罪者なんだ。
犯罪者を愛した人も…犯罪者になってしまうんだよ。

よく頭を冷やして考えなさい。
それに、彼は姫乃の事━━━…」


「この先の事なんかどうでもいい………
犯罪者になったっていい…

今の苦しんでいるハルを助けたい。」

私はそう言って…

ギィィィ………
思い扉を開け、チャペルを出る。

「姫乃!」


***



外は冷たい北風が吹いていて、身震いするほど寒い━━━…

確か…チャペルの裏に庭があったはず。

私はチャペルの庭へ向かった。