私の結婚は
階段を一気に駈け上がるように
トントン拍子に決まってしまった。


『こちらの方がアンナの結婚相手だよ』
義父にそう言われ。

一度だけ会った。




彼はお金持ちで。

かなりの美形。

性格も素晴らしく良くて━━━…

私が孤児院にいた事も………全て、受け止めてくれた。

私の結婚相手にはもったいないくらいで。


でも、このチャンスを逃したら結婚出来ないかもしれない。

なにより、この結婚を断るのは…私を大切に育ててくれた義父に悪い気がした。

まぁ、
将来は苦労しないし、いいかな。と。

こんな感じ私は結婚を承諾した。

が………