小学校時代は特に、精神年齢が全く合わないこともあり、学校へ行くことが苦痛だった。
授業はわかりきっていることしか学習しない。
周りの子ども達とは楽しめる内容が違うから休み時間もつまらない。
鬼ごっこもドッジボールも、うまくやってしまうと周りの子が暴れ出す。
適度に、ばれないように手抜きして休み時間を過ごすことの退屈さ。
静かに本を読んでいたかったが、クラスの係活動として行われる『遊び』には強制的に参加させられる。
休み時間なんだから休ませてくれ、というオレの個人的な意見は封印するしかなかった。
そんな中で、オレは自分にしかできないことを探していた。
ケンカが起こりそうになると、さらっと仲裁。
いじめの芽が見えてきたら、さくっと摘み取る。
特に女子のもめごとには目を光らせた。
幸いなことに、女子ウケする容姿とチートキャラのお蔭で、オレが介入すると一気にいじめは沈静化した。
やっぱり、女はいくつであっても怖い。
小学校を卒業し、中高一貫の進学校へ入学した。
少しずつ周りの思考が大人に近づき、ようやく自分の意見を語れるようになった。


