異世界巫女修行はじめました~理不尽な現世を飛び出して優秀な呪術師と一緒に異世界で人助けをします~


 わたしの涙腺は、また決壊した。泣きながら、いろんなことを言ったと思う。

 仲良くして
 置いていかないで
 寂しいよ
 なぐらないで
 もっとがんばるから
 邪魔にしないで
 足手まといになりたくないの
 ごめんなさい
 これ以上どうやってがんばればいいの
 わたしの居場所はどこ......。

 わたしの脈絡のない呟きに、ただ健斗君はうん、うん、とうなずいてくれた。

 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった私に、またティッシュを出してくれて、好きなだけ泣くといいよ、とでも言うようになでなでしてくれる。

 今までの想いをまとめて吐き出した。ずっと頭をなでなでして、それを受け止めてくれる存在をみつけられた幸せに、感謝しながら......。