「うふふ、普通の王子様なら、他の結婚相手を探すから、サーヤ姫がマスターと結婚しても問題ないでしょ?」
「そうですね。これで私も晴れて自由に結婚できる身となれますわ!」
「良かったね~! 末永くお幸せにねっ!」
「はい、十六になったら、すぐに結婚できるように、まずは治療を優先させますね。ところで沙也さん、私の髪の毛、ちゃんと生えてくるのでしょうか?」
「それは大丈夫! お薬の治療が終わったら、すぐに新しい髪が生えるよ。お肌もきれいになるから。それまでの間は、バンダナとか帽子でおしゃれするといいかも」
「ばんだな、ですか?」
「そう! 後で絵を描いて説明するからね」
楽しいガールズトークは、異世界でも共通らしい。
少しずつ体が慣れてきたわたしもサーヤ姫も、ベッドの上に起き上がれるようになった。
サーヤ姫は今のところ、拒絶反応もなくて、すこぶる快調とのこと。
最初はめまいや頭痛がしていたわたしも、少しずつ貧血のような症状がおさまってきた。
その間、マスターが世話をやいてくれて、その度にわたしはこの二人にあてられっぱなしだったんだけど。


