α様は毒甘な恋がしたい



 いっいやぁ、それは……

 私は男性とお付き合いしたことがなくてですね。

 無茶ぶりもほどほどに……って。


 ひぃ、ひぃえぇぇぇ!!

 私を挟むように座る二人が、両側から凛とした瞳を突き刺してきたんですけど。

 2人とも腕組みしてるし。

 ……っう、恐怖!



 「私たちは美心の雇い主なんですよ!」

 「美心の仕事は、俺様たちの世話をすることだろーが!」



 二人のお世話って言っても……

 「私がお二人にしてあげられることなんて、何もないような」


 二人の食事作りやお部屋の掃除も、使用人さんたちが完ぺきにこなしているし。


 「大人気アイドルのお世話こそ、プロにお任せした方がいいと思うんですけど……」


 だから私は、お屋敷のお掃除などに徹して……