α様は毒甘な恋がしたい



 「理由、言えよな!」


 ひっ、ひひっ!

 鋭い眼光を、真横から突き刺さないで欲しいんです。

 八重歯キランの雷斗さんが魔王様に見えて、体が震えちゃいますから。


 「えっと……昨晩は……」


 確か……

 お屋敷の廊下を歩いていたら、急に手が伸びてきて。

 誰かに掴まれたと思ったら、強引に部屋に引きずり込まれてドアがバタン。


 そこが雷斗さんの部屋だったんです。

 私の腕を掴んだのも、金髪ワイルドアイドルさんだったんです。



 部屋に入って10分ほどは平和で。

 高校と仕事のグチといいますか。

 雷斗さんのマシンガントークを、ソファに座って聞かされていただけだったんですけど。

 お風呂に行くと雷斗さんが言い始めたあたりから、身の危険を感じてしまいまして。