α様は毒甘な恋がしたい



 深呼吸を一つ。

 私はゆっくりとドアを開ける。


 これは夢じゃない。

 サンタさんが見せてくれる、幻想なんかじゃない。


 だって感じとれるんだもん。

 番っていなくても、取り込みたくてたまらなくなってしまうんだもん。


 愛おしいアルファ様の、極上に甘いフェロモンを。



 私の全ての五感が、敏感になってしまう。

 嬉しいからなのか、私の脳がフェロモンにやられているせいなのかはわからない。

 心臓のキュンキュンが収まらなくて。

 全神経が震え驚いてしまって。


 大粒の涙が……

 止められないよ……