α様は毒甘な恋がしたい


 自分の部屋で。

 勉強机の前の椅子に座って。

 覚悟を指に込め、パソコンのボタンをポチリ。


 デジタルタトゥ―の1つと化した、私の歌声。

 祈さんがさりげなく拡散してくれたおかげで、再生数がちょこっとずつ伸びていく。


 初めてだし、視聴が少ないのは想定内。

 メッセージを送ってくれる人がいないのも、当たり前か……

 
 って、思っていたのに……


 『シャボン玉さん。あなたのステキな歌声が、俺にとって最高のクリスマスプレゼントになりました。ありがとう』


 サプライズプレゼントのように届いた、心躍るメッセージ。

 あまりの嬉しさに、お返事すら返せないで震えてしまう。



 『ツチノコのお兄さん』って方が、メッセージをくれたんだ。



 あっ、もう一通来た。