α様は毒甘な恋がしたい



 あぁぁぁぁ……

 雷斗さんも風弥さんも優しい。

 祈さんも孝里くんも。

 みんなの心遣いが、嬉しくてたらまらないよ。


 私は戒璃くんの洋服の山から、顔だけをニョキ。

 テントの外にいる4人の王子様に、笑顔を飛ばした。


「本当に本当にありがとう!」





 寂しさを紛わす方法は、いろいろある。

 私はそれを探そうともせず、一人悲しみの沼につかりきっていた。


 でも……

 戒璃くん、私は大丈夫そうだよ。


 大好きな人がこの地球上にいなくても。

 この戒璃くんテントに入って。

 戒璃くんの写真を見つめて。

 戒璃くんのお洋服の山の中に潜り込む。

 そうすれば、寂しさをごまかすことはできそう。


 戒璃くんのお洋服にシワがついちゃうのだけは、どうか許してね。