α様は毒甘な恋がしたい



 ここからも、雷斗さんの仕切りが続いていく。


「カザミ、テントの入口の布を押さえてろよ」

「了解です」


「美心、目を開けてねーよな? 薄目でも開けてねーよな?」

「ちゃんとつぶってます」


「祈、孝里、準備は良いか?」

「もちー」

「ふふふ、ドキドキするわね」


 祈さんよりも、私の方がドキドキです。

 何をされるか怖くて、心臓が震えあがってます。


「じゃぁいくぞー、せーのー」


「メリークリスマース!!!!」



 楽しそうに弾む4人の声。

 ん?

 クリスマスって、まだ1週間以上も先だよね?

 なんて思いながら、横向きで寝ころんで目をつぶっていると……


 うわっ。

 うわうわっ。

 なに……これ……


 何か布っぽいものが、ひっきりなしに私の上にのかってくるんですけど。


 しかもすごく大量。

 多分私、布たちの中に埋もれているんじゃないかな?



 ……ん?