α様は毒甘な恋がしたい


 戒璃くんが、いけにえ? 

 親に捨てられた?

 私の耳が困惑気味に震えあがる。


 破壊神ってなに?

 地球を破壊しなければいけなかったって、本当のことなの?


 大好きな人って……

 美心って……

 そんなはずは……



「戒璃はその後も、俺に嘘をつき続けたよな」

「うん」

「七星美心への恋心を俺にさとられないように、世界中の人に笑顔を振りまいて。でもオマエが一途に思っていたのは、七星美心一人だけで」


 ほっ、本当なの?


「そうだよ。美心への恋心は、出会ったあの日のまま。今も彼女は俺の最愛で。この愛情は俺の命の火が消えるまで、燃え続けるだろうね」


 遠い星々を見上げる戒璃くん。

 木の後ろに隠れたままの私は、涙があふれて止まらない。