α様は毒甘な恋がしたい



 あまたに瞬く星々の下。

 ゆっくりと流れていく無音時間。

 ルキさんは上下の尖った歯を、ギリギリとこすりつけていて。

 腹の中に怒りをたぎらせているのが、私でもわかるほど。



 ルキさんの感情を、逆なでしないようになのか?

 戒璃くんは陽だまりのように優しく微笑み

「ごめんね、ずっとルキのことをだましていて」

 穏やかな声を、満天の夜空に溶け込ませた。


「本当に反省しているよ」

「オマエは恩知らずだ」

「ルキの言うとおりだね。いけにえとして親や村の人に捨てられた小1の俺を、親代わりと育ててくれたのはルキなのに。2年半前のクリスマス、俺は地球を破壊しなかった。大好きな人ができて、どうしても美心を守りたくて、破壊神としての命に背いてしまったんだから」


 ……えっ? 

 今、なんて?